思考の癖
何となく生きづらさを感じていませんか。
ずっと心が晴れなかったり、ふとした瞬間にとめどもなく感情が溢れたり。
相手は何も思ってないのだろうけれど、私が何か悪いことしたかな、と感じたり。
その場合、過去に関係があるかもしれません。
例えば小さい頃、どんなことが印象に残っていますか。
私の場合、5歳の頃、保育士の先生から、自分の希望を伝えたことで、嫌味を言われたことを強烈に覚えています。「大人の人に従順にならないといけないのだ。自分の意見を言ってはいけないのだ。」と子供ながらに感じ、変な学習をしてしまいました。ただ、そういう大人が、保護者の前ではすごくペコペコしていてと、人によって態度を変えていたのも記憶しています。
この例は、小さい頃に傷ついた体験ですが、大人になっても影響を及ぼしています。つまりは、思考の癖に結びついてしまい、
私の場合、
・自分の意見を言ってはいけない、我慢しないといけない
・人は相手によって態度を変える。大人(=年上)は特にそう。信用できない。
というような思考の癖=自動的にそう思い込むこと を形成してしまいました。
自分の意見を言わない方がいい、それを自分の心に宛てる言葉にすると、「自分の意見に価値がない、意見を言うと気分を害す人がいる」
人は相手によって態度を変えるから、信用できない、つまりは「周りは敵だらけ、心を許せる環境が少ない」
と変な変換・翻訳をしてしまっていました。
これに気づけたのは、行動認知療法を取り入れ始めてからです。
日々の暮らしの中で、生きづらさを感じることが頻繁にあり、原因をうまく掴めず、疲れ切ってしまうことがしばしばでした。
ただ、自分がモヤッとしたり、イラッとしたり、悲しくなってしまったりした時に、紙でもスマホのメモ機能でも何でもいいので、以下のことを書き出してみると何か役に立つかもしれません。(我流が入っています。専門家の意見ではないことはご留意ください。)
1) どんな状況でモヤッとしたり、悲しくなってしまったのか
2) その時に感じた感情は?どういう思いだったのか?
(3) 過去にそういった同じような出来事はあったか?: *ここを考えるのは、私だけかもしれません)
3) 実際の事象はどうだったか
4) 感情と実際の事象を比較して言えることは?
この自分との対話を通して、「思考の癖」に気づいていくことができます。
「思考の癖」を知ったあとは、「あ、私ってこう考えやすい性格なんだ。過去に色々あったからね、仕方ないな。当時の自分、よく頑張ったね。でも今はもう悲しくならなくて大丈夫だよ。安心してね。」
と自分を褒めたり、優しい言葉をかけることで、少しずつ前に進んでいけると思います。
私も実践中で難しくなることがありますが、それでも小さな一歩を進んでいる感覚があります。
今日も素敵な1日になりますように。
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