30代前半日本人女性と働き方
社会人となって約10年。
日本で言えば、結婚適齢期は少し過ぎてしまい、遅いと言われる年齢。
役職のついた同性の先輩のようにキャリアをがしがしと築いていきたいかと言われれば、自分の人生でそこまで必要ないと思ってしまう。
理想は、結婚をして、子供を育てながら、仕事をし、毎日心穏やかに生きていくこと。
そんな話を日本人とすると、旦那さんが稼いで、貴女は女性だからパートでもすれば良いのでは?と言われ、モヤッとする。
「心穏やかに生きていくこと」=「ガツガツ働きたくない」=日本社会の企業人としてキャリアを積むのは、ドロップアウトしなければならないと言われているような気持ちになった。
同時に、日本社会では「がむしゃらに働き」「苦しみながら」企業人としてキャリアを形成しなければいけないと思っている人が多い事実を知った。
私はオランダに住んでいるのだが、働き方・夫婦の経済面に関する考え方は、事情が少し違う。
女性は男性と対等な立場であり、収入面でも二人で支え合いながら家庭を築いていく場合が周りに多い。
オランダ人の同世代に、働き方について話を聞くと、週休3日、労働日の4日間は9〜10時間労働し、1日余分の休暇を得ている。そして、労働日4日のうちの1日は6時間労働で終了。しっかり約1ヶ月のバカンスも取得する。
なんとも効率の良い働き方で、オランダの一人当たりのGDPは57,767.88 USD (2021)(source: World Bank)と日本の39,312.66 USD (2021)の約1.5倍。
驚きを隠せない。ストレスも確かにあるだろうが、日本人よりほのぼのしており、心に余裕のある人が多い。
大学卒業後から定年退職まで仕事が人生の中心で、がむしゃらに働くことが是とされる日本社会と比較すると、何とも羨ましい生き方。日本では昨今、ようやく働き方改革などと叫ばれる世の中になってきたけれども、一歩も二歩も先に行く働き方がオランダにあった。
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